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ローンは悪じゃない。サラリーマンの信用を武器にする、資本主義攻略の錬金術

心(シン)
心(シン)
執筆者

人生ROI理論提唱者
人生ROI(前進効率) = 前進量 ÷ 投下リソース
・幸せとは前進の効率で決まります。
・前進しても疲弊していたら意味がありません。
・ムダな投下リソースを徹底的に削りましょう。
・前進量にレバレッジをかけましょう。
人生を「気合い」ではなく「設計」で前に進める方法を発信しています。

スペック
・米国株インデックス投資家
 資産:個人8,000万円 / 世帯1億円
・大企業管理職
 年収800万円・定時退社
・FP / 宅建士 / 簿記 ほか資格保有
・妻+子供2人の4人家族
・kindle電子書籍出版中
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「借金をしてはいけない」「現金一括払いが一番かっこいい」

もしそう親に教わってきたなら、その親は資本主義の敗者です。

資本家にとって、現金一括払いなど「愚の骨頂」。

手元のキャッシュ(運用すれば増える種銭)を、利回りを生まない消費財(車や家)に変えてしまう、最悪の投資判断だからです。

富裕層は、自分のお金は使いません。

「他人の金(銀行からの借金)」を使ってモノを買い、自分のお金は「投資」に回して増やします。

この「アービトラージ(金利差取り)」こそが、金持ちがさらに金持ちになるカラクリです。

今回は、サラリーマンという「社会的信用」を武器に、借金という名の「錬金術」を使いこなすためのロジックを叩き込みます。

サラリーマンは「歩く担保価値」。会社の看板でカネを刷れ

なぜ、あなたは会社を辞めてはいけないのか。

給料のためではありません。

「銀行から低金利で数千万円引っ張れる権利(与信枠)」を行使するためです。

銀行は「あなた」を信用しているのではありません。

「バックにいる会社(トヨタや三菱商事など)」を信用して金を貸すのです。

この「虎の威を借る狐」ができるのが、サラリーマンの唯一にして最大の特権です。

フリーランスになってみれば分かります。

年収1,000万あっても、住宅ローンの審査には落ちます。

サラリーマンであるうちは、あなたは「超低金利で金を調達できる金融機関」のようなものです。

この特権を使わずに現金で買い物をするのは、「拾った宝くじを換金せずに捨てる」のと同じです。

「現金一括」は経済的自殺。アービトラージ(金利差)を拾え

「5,000万円の家を現金一括で買いました!」

情弱の極みです。

もし、その5,000万円を手元に残し、年利5%(S&P500の平均的リターン)で運用していたらどうなるか?

年間250万円、35年で単利計算でも8,750万円の利益を生んだはずです。

一方、住宅ローンを変動金利0.5%で借りれば、支払う利息は微々たるもの。

• 運用益: +5.0%

• 借入金利: -0.5%

• 差引利益: +4.5%(スプレッド)

ローンを組むだけで、「他人の金で家を買いながら、手元の金で儲ける」という錬金術が成立します。

現金払いは、この「4.5%の無料の利益」をドブに捨てる行為です。

BS(貸借対照表)脳を持たない人間だけが、「借金がない」という精神的安寧のために、巨額の機会損失(オポチュニティ・ロス)を払い続けるのです。

インフレは「借金持ち」の味方だ。実質負担は年々軽くなる

「35年も借金を背負うのが怖い?」

歴史を学んでください。資本主義経済は、マクロで見ればインフレ(通貨価値の下落)し続けています。

今の1,000万円と、35年後の1,000万円。

価値が高いのは圧倒的に「今」です。

インフレが進めば、現金の価値は下がりますが、借金の額面金額は変わりません。

つまり、ローンを組むということは、「価値の高い『現在のお金』を借りて、価値の下がった『未来のお金』で返す」という、借り手に圧倒的有利な取引なのです。

借金は、インフレに対する最強のヘッジ(防御策)です。

まとめ:借金は「タイムマシン」だ

借金を「貧しさの象徴」だと思っているうちは、あなたは永遠に労働者です。

資本家にとって、借金とは「時間をショートカットし、資産拡大を加速させるターボエンジン」です。

1. サラリーマンの信用力(与信)を使い倒せ。それは数千万円の価値がある。

2. 現金を使うな。手元資金はすべて「高利回り資産」に投下せよ。

3. 低金利ローン(負債)と高利回り投資(資産)の「利ざや」を抜け。

「借金は怖い」と震えている横で、富裕層は涼しい顔で借金を重ね、ビルを買い、株を買い、さらに豊かになっていきます。

「OPM(他人の金)」を使える者だけが、資本主義の勝者になれる。

この残酷なルールに気づいた時、あなたの借金に対する恐怖は、最強の武器を手に入れた興奮へと変わるはずです。

実践ストーリー

・「現金一括」を誇る経済的自殺志願者

大手商社に勤めるマモル(32歳)は、堅実そのものだった。

彼の目標は「マイホームの現金一括購入」。

親からの教えは絶対だった。

「ローンなんて銀行に金利をむしり取られるだけだ。現金こそが正義だ」

彼は爪に火をともすような節約生活を続け、ついに4,000万円を貯めた。

そして、念願のマンション購入の日。

彼は震える手で4,000万円を振り込んだ。

「やった……! 俺は銀行の奴隷にならずに家を手に入れたぞ!」

友人たちには「すごい! ローンなしなんて!」と称賛された。

マモルは鼻高々だった。

しかし、その翌日。

彼の通帳残高は「ほぼゼロ」になっていた。

手元にあるのは、換金性の低いコンクリートの箱(マンション)だけ。

もし明日、病気になったら?

会社が倒産したら?

「借金はないが、現金もない」 という恐怖が彼を襲った。

彼は「安心」を買ったつもりで、実は虎の子の種銭(キャッシュ)をすべて壁と床に変え、資産運用の機会を自らドブに捨てていたのだ。

・ 自分が「歩く担保価値」だと気づく

転機は、投資家の先輩との会話だった。

「お前、4,000万も持ってたのに一括で払ったのか? バカだなぁ。それは『4,000万でS&P500を買うチャンス』を捨てたのと同じだぞ」

先輩は電卓を叩いて見せた。

「住宅ローン金利は0.5%。S&P500の期待リターンは5%。その差4.5%。もし4,000万を運用に回して、家はフルローンで買っていたら……年間180万円、35年で6,000万円以上の『不労所得』が手に入ったはずだ」

マモルは愕然とした。

自分は「金利を払いたくない」というセコい感情のために、数千万円規模の利益を逃したのだ。

さらに、先輩は残酷な事実を突きつけた。

「銀行がお前に金を貸すのは、お前が好きだからじゃない。お前の背中にある『商社』の看板が欲しいからだ。会社を辞めたら、お前なんてただのオッサンだぞ。サラリーマンという『最強のカード(与信)』を使わずに現金を出すなんて、武器を捨てて素手で戦うようなもんだ」

マモルの中で何かが弾けた。

借金は「背負うもの」ではない。

「利用するもの」だ。

・借金を「タイムマシン」に変える

5年後。

マモルは別の物件への買い替えを決断し、今度は戦略を180度変えた。

彼は、銀行が貸してくれるギリギリの額、8,000万円のフルローンを組んだ。

審査は一瞬で通った。

彼が「大手商社のサラリーマン」だからだ。

そして、手元の現金と売却益は1円たりとも繰り上げ返済せず、すべて全世界株式と米国債に分散投資した。

周囲は言った。

「8,000万の借金!? 怖くないのか?」

マモルは涼しい顔で答えた。

「全然。だって、俺の投資ポートフォリオからの配当と含み益だけで、ローンの返済額を上回っているからね」

インフレが進行し、世の中の物価が上がっていく中、彼の借金の実質価値は目減りし続けている。

一方で、投資した資産はインフレの波に乗って膨張していた。

彼は「他人の金(銀行の金)」で家を買い、「自分の金」で資産を築いた。

銀行への金利支払いなど、運用益に比べれば誤差のような「必要経費」に過ぎない。

休日のリビング。

マモルはコーヒーを飲みながら、ローンの返済予定表を眺めてニヤリと笑った。

かつては「足かせ」に見えていた借金が、今は資産形成を35年分加速させる「タイムマシン」に見えた。

彼はついに理解したのだ。

資本主義というゲームにおいて、借金(レバレッジ)を使える者は「主人」であり、現金しか使わない者は永遠に「小作人」であると。

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