
「投資で成果を出したいから、毎日チャートをチェックしよう」
「暴落が怖いから、一旦現金化して様子を見よう」
もしあなたがそう考えているなら、あなたは投資家ではなく、ただの「カモ(流動性の提供者)」です。
残酷な真実を告げます。
投資の世界において、「努力」や「判断」は、リターンを下げる最大の要因(マイナスファクター)です。
フィデリティ証券の調査で、最も運用成績が良かった顧客の属性を知っていますか?
1位は「亡くなっている人」。
2位は「運用しているのを忘れている人」でした。
つまり、生きて考えようとする人間よりも、「死体」の方が優秀なパフォーマンスを出すのが投資の世界なのです。
今回は、人間としての感情(バグ)を殺し、死体のように振る舞うことで市場平均をアウトパフォームするための、究極の「気絶戦略」を叩き込みます。
脳みそ(OS)がバグっている。プロスペクト理論の罠
なぜ、人は余計なことをするのか。
それは人間の脳が、狩猟採集時代のままであり、金融市場に対応していないからです。
行動経済学の「プロスペクト理論」が証明しています。
人間は「利益を得る喜び」よりも「損失を被る痛み」を2倍以上強く感じる。
• 株価上昇時: 「利益を確定させたい(早く楽になりたい)」という誘惑に負け、早すぎる利確をする。 →利益の取り逃がし
• 株価下落時: 「損を確定させたくない(痛みを避けたい)」という恐怖から、塩漬けにするか、底値でパニック売りをする。 →損失の拡大
つまり、あなたの「判断」が介入すればするほど、結果は「利小損大へと必然的に誘導されます。
これを防ぐ唯一の方法は、判断そのものをやめること。
すなわち「気絶」することです。
「稲妻が輝く瞬間」を逃すな。市場からの退出は“死罪”だ
「暴落しそうだから一旦売って、底値で買い戻そう」
こんなスナイパーのようなトレードができると思っているなら、傲慢も甚だしい。
S&P500の歴史的データが示す事実は残酷です。
過去数十年間の運用期間において、「最も株価が上昇したベスト10日」を逃しただけで、トータルリターンは半分以下に激減します。
この「ベストな日(稲妻が輝く瞬間)」は、往々にして「大暴落の直後」や「誰も予想していないタイミング」に訪れます。
市場から逃げ出した臆病者が、安全を確認してから戻ってきた頃には、祭りは終わっているのです。
• 凡人: 嵐が来ると市場から逃げ出し、晴れたら戻ってくる。 →往復ビンタで資産を減らす。
• 賢者: 嵐の中でも市場にしがみつき、気絶してやり過ごす。 →稲妻のエネルギーを吸収して資産を増やす。
「相場を読む」必要はありません。
ただ「そこに居る(Stay Invested)」ことだけが、勝者の条件です。
暴落は「バーゲンセール」。恐怖を「購買欲」に変換せよ
暴落時に「資産が減った」と嘆くのは、PL(損益計算書)脳の貧乏人です。
BS(貸借対照表)脳を持つ資本家にとって、暴落は「優良資産のバーゲンセール」でしかありません。
スーパーで高級肉が半額になっていたら、悲鳴を上げて逃げますか?
いいえ、買い占めるはずです。
株価が30%下がったということは、同じ金額でより多くの口数(シェア)を買えるということ。
この時に必要なのは、分析でも予測でもありません。
「恐怖を感じたら、思考停止して買いボタンを押す」という、条件反射の訓練だけです。
ほったらかし投資家にとって、暴落は「ピンチ」ではなく、将来のリターンを最大化するための「仕込み時(ボーナスタイム)」なのです。
まとめ:チャートを見るな。その時間は「労働」して種銭を稼げ
投資において「何もしない」というのは、怠慢ではありません。
「無駄なコスト(売買手数料・税金・感情的判断ミス)」を極限まで削ぎ落とす、高度な経営判断です。
1. 投資アプリをスマホの奥底に隠せ(あるいはアンインストールしろ)。
2. パスワードを忘れるくらいで丁度いい。
3. 浮いた時間と脳のリソースは、すべて本業(入金力の最大化)に突っ込め。
凡人が毎日チャートを見て一喜一憂し、精神をすり減らしている間に、あなたは涼しい顔で本業に打ち込み、種銭を増やし、それを市場というブラックボックスに放り込む。
そして数十年後、気絶から目覚めた時、そこには凡人が逆立ちしても作れない莫大な資産が築かれているはずです。
「果報は寝て待て」ではありません。
「果実は、寝ている間にしか育たない」のです。

