
私は最近、X(旧Twitter)との向き合い方を根本的に見直しました。
結論から言いますと、「承認欲求と小銭を得るためのゲーム」から降りる決断をした、ということです。
アカウントを消したわけではありません。※後日消しました。
ただ、「自分は何をしているのか」を改めて振り返ったとき、自分の異常性に気づき、背筋が凍る思いがしたのです。
これは、プラットフォームの罠にどっぷりと浸かり、抜け出すまでに私が経験したリアルな記録です。
初めは、純粋な情報発信だった
もともと私には、「インフルエンサーとしてチヤホヤされたい」といった強い承認欲求があったわけではありません。
最初は本当に、純粋な気持ちでした。
自分の学びや気づきが、タイムラインの向こう側にいる誰かの役に立てばいい。
そう思って言葉を作っていました。
しかし、気づけば日常の細部に、ある種の「毒」が回り始めていたのです。
・投稿のインプレッションや反応を、何度もリロードして確認する
・「いいね」やリプライが来ると、脳が痺れるような高揚感がある
・逆に反応が薄いと、焦りや無価値感に襲われる
一つひとつの感情の揺れは些細なものです。
しかし、毎日それが積み重なることで、私は確実にXへ依存していきました。
資本主義に飲み込まれ、目的が変わる
依存が深まるにつれ、「誰かのために」という純粋な動機は薄れ、いつしか「フォロワー獲得」そのものが目的にすり替わっていました。
そしてトドメを刺したのが、Xのプレミアム機能によるインプレッション収益化です。
「バズれば稼げる!!」
この甘い罠によって、私は完全に資本主義の波に飲み込まれました。
画面の向こうにいる「人」ではなく、ただの「数字(ビュー数)」を追い求めるようになったのです。
より多くのインプレッションを稼ぐために、毎日リプ周り。
もちろん自分のポストも作る。
過激な言葉を選び、対立を煽り、消費されやすい短い言葉ばかりを探す。
複雑な物事を深く考える力は失われ、ただただ「収益化」という名の小銭稼ぎに執着していました。
天才が考えたアルゴリズムの奴隷
ある時、企画書を書いている最中に、無意識にこう考えている自分に気づき、ハッとしました。
「この表現、Xで切り取ったらウケる(稼げる)かな?」
自分が本当に伝えたい本質的なメッセージよりも、ウケや見栄え、そしてアルゴリズムにどう評価されるかを優先している。
その瞬間、私が感じていた違和感の正体がはっきりとしました。
私はクリエイターでも発信者でもなく、シリコンバレーの天才たちが仕掛けた「行動心理学に基づいたアルゴリズムの奴隷」に成り下がっていたのです。
いいね、リポスト、フォロワー数。
これらはすべて、ユーザーをプラットフォームに縛り付けるために即座に与えられる「承認という名の通貨」でした。
私はその偽物の通貨と引き換えに、自分の最も貴重な「時間」と「思考力」を献上し続けていたのです。
ROI(投資対効果)という視点
ここで一度、私が小銭と承認のためにXへ投下していた時間をシミュレーションしてみます。
仮に1日3時間、ポストを作り、タイムラインを巡回し、リプライを返していたとします。
1週間で約21時間、1ヵ月で約90時間です。
その時間を投下した結果、手元に残ったのは「数百人のフォロワー」だけでした。
一方で、同じ時間を別のことに使っていたらどうでしょうか?
もし、この生活を1年続けていたら1,000時間以上になります。
・専門分野を深く学び、資格を取る
・体系的な知識を得るために、数十冊の専門書を読み込む
・プログラミングや語学などのハードスキルを習得する
・自分自身のビジネスモデルや商品作りに没頭する
こちらは明らかに、自分の市場価値を高め、長期的なリターンを生み出す「真の資産」となります。
それに比べて、Xでのインプレッション稼ぎは、時給換算すればアルバイト以下の劣悪な投資対効果(ROI)です。
しかも、プラットフォームの仕様変更やアカウント凍結という一撃で、すべてがゼロになるリスクすら抱えています。
私は「資産形成」をしているつもりで、承認欲求という名の「浪費」に貴重な命を削っていたのです。
「何者かになれる感」の正体と、真のマネタイズ
SNS上で数字が増えていると、自分が偉くなったような、前に進んでいるような錯覚に陥ります。
しかし、「進んでいる感覚(錯覚)」と、「実際の前進(現実)」は別物です。
「フォロワー数=売上」ではありません。
エンタメや面白ネタで集めた質の低いフォロワーが何万人いようと、あなたの本当の価値(専門的なサービスや商品)は売れないのです。
真の収益化とは、プラットフォームの小銭に依存することではありません。
・自分の思想や専門性を深く伝えるブログやニュースレター
・顧客と直接つながれるメルマガや公式LINEのリスト
・自分自身で価格を決定できる独自のサービスや商品
本当の資産は、Xの外側に構築する必要があります。
Xはあくまで、その自分の土俵へ誘導するための「拡声器」として割り切るべきなのです。
おわりに:あなたはどちらに投資しますか?
現在、私はXの使い方を以下の3つに絞り、驚くほど頭の中がクリアになりました。
1. 無目的なくるくるスクロールをやめる
2. 時間は、自分の「外側の資産(スキル・自社商品)」に集中投資する
3. 外部の評価(いいね)より、自分の思考の質を優先する
人生は、自分の有限な時間とエネルギーを「何に投資するか」で決まります。
大衆は、天才たちが用意した「反応(いいね・フォロワー)」という幻影を追いかけ、日々を消費していきます。
しかし、そこから抜け出せた一部の人は、静かに「本質的な価値」を自分の陣地に積み上げています。
あなたは今日から、どちらに大切な時間を使いますか?

