
「お菓子買ってー!」
スーパーで子供がそう叫んだ時、ただ買い与えたり、「ダメ」と叱ったりするのは二流の親です。
その瞬間こそ、資本主義の残酷な構造を教える千載一遇のチャンスです。
お菓子は、子供にとって最も身近な「商材」です。
なぜ、その数十円の塊が欲しくなるのか?
その裏で、大人はどうやって子供の脳をハックし、親の財布を開かせようとしているのか?
今回は、お菓子を食べるだけの「消費者(養分)」から卒業させ、商売の裏側を見抜く「資本家マインド」を植え付けるための、超実践的・家庭内スクールを開講します。
「おいしい」は禁止。「原価」を計算させろ
まず、お菓子を手に取らせて、こう問いかけてください。
「この100円のチョコ、材料費(原価)はいくらだと思う?」
子供は答えられません。
そこで種明かしをします。
「だいたい、15円〜30円くらいだよ」
子供は驚きます。
「えっ、残りの70円はどこに消えたの?」と。
ここで、PL(損益計算書)脳を叩き込みます。
• 工場の人件費
• 運ぶトラックのガソリン代
• CMを流す広告費
• スーパーの取り分
• そして、会社の「利益」
「このチョコが1個売れるたびに、作った会社はチャリンと儲かる。この『差額(利益)』を生み出すために、大人は必死なんだよ」
お菓子をただの食べ物ではなく、「利益を生むためのパッケージ」として認識させてください。
パッケージは「罠」だ。マーケティングという名の洗脳を暴く
次に、なぜそのお菓子を選んだのかを尋ねます。
「キャラが可愛いから」
「オマケがついてるから」
と答えるでしょう。
すかさず教えてください。
「それが罠(トラップ)だ」と。
企業のエリートたちが、どうすれば君のような子供が親に「買って!」とねだるかを研究し尽くして、その色、そのキャラ、そのオマケをつけているのです。
それは君を幸せにするためではありません。
君の欲望を刺激し、財布を開かせるための「戦略」です。
• 派手な色:視線を奪うため(アイキャッチ)
• 人気キャラ:中身の価値をごまかすため(権威付け)
• 子供の目線の高さ:手に取らせるため(棚割戦略)
「君は今、まんまと企業の作戦通りに動かされたんだよ」
こう教えることで、子供はCMやパッケージ「自分を操ろうとする洗脳装置」として警戒するようになります。
これがリテラシーの第一歩です。
レジ打ちになるな。そのお菓子を企画した「黒幕」になれ
スーパーのレジでお金を払う時、子供に店員さんと、その奥にある「仕組み」の違いを教えます。
• 店員さん(労働者):お菓子を棚に並べ、レジを打ち、自分の時間を切り売りして給料をもらう人。
• メーカーの社員(資本家側):この「売れるお菓子」を企画し、寝ていても全国で勝手に売れていく「仕組み」を作った人。
「どっちになりたい?」
この問いは強烈です。
労働が悪だとは言いません。
しかし、「商品を右から左へ流す人」よりも、「売れる商品をゼロから生み出す人」の方が、圧倒的に富を得やすいという事実は、早いうちに教えるべきです。
究極の問い。「買う側」と「売る側」、どっちに回る?
最後に、この教育の総仕上げです。
「お菓子を食べるのは楽しい。でも、食べて終わりなら、お金は減るだけだ」
「逆に、このお菓子メーカーの『株』を持っていれば、友達がお菓子を食べるたびに、君の財布にお金が入ってくる(配当)」
世の中はシンプルに2種類の人間でできています。
1. 仕掛けられて、お金を払う側(消費者)
2. 仕掛けて、お金を受け取る側(投資家・事業家)
お小遣いで100円のチョコを買うのもいいですが、その100円を貯めて「チョコ会社の株を買う(オーナーになる)」という視点を持たせること。
これが、子供を将来の「搾取される側」から救い出す、唯一の英才教育です。
まとめ:甘いお菓子で脳を溶かすな。辛口の視点で脳を鍛えろ
駄菓子屋は、学校よりも優れたビジネススクールです。
数十円という少額で、
「原価」
「利益」
「マーケティング」
「投資」
のすべてが学べます。
• ただ食べるな、分析しろ。
• ただ欲しがるな、裏を読め。
次に子供がお菓子をねだった時、こう言ってください。
「いいよ。でも、なぜこのお菓子が『売れる』のか、パパを納得させるプレゼンができたらね」
それが、あなたの家系を「消費者」で終わらせず、「資本家」へと押し上げる最初の一歩になります。

