
皆さまこんにちは、窓際管理職の城南悠喜です。
株式投資には「利確」という言葉がつきものですが、インデックス投資においてはまったく別の世界が広がっています。
インデックス投資に“利確の正解タイミング”は存在しません。
あるのはただひとつ──「あなたの人生でお金が必要になった瞬間に、必要な額を売る」それだけです。
多くの人は、短期売買の文脈を引きずって「いつ利確すればいいのか?」と悩みます。
しかし、インデックス投資はそもそも「利確の概念」そのものが不要な投資方法なのです。
この記事では、
- なぜインデックス投資に利確がいらないのか
- 過去100年のデータで証明されている理由
- 実際の売り方のシンプルなルール
を分かりやすく解説します。
インデックス投資に「利確」という概念がない理由
結論から言えば、インデックス投資は“保有し続けること”が最適解と証明されている投資だからです。
✔ 市場の長期上昇は前提であり、利確は成長を止める行為
S&P500や全世界株の平均リターンは年間約7%。
この成長を「利確」という行為で止めてしまうと、資産が増え続ける仕組みを自ら壊すことになります。
短期的な天井や底を見抜くことはプロでも不可能。
だからインデックス投資家は、永久保有がもっとも合理的なのです。
“利確”ではなく“キャッシュフローとしての売却”
インデックス投資の売却は、「利益を確定させる」ためではなく、あなたの人生の支出を補うため に行います。
この違いは非常に大きいです。
✔ 利確は「投機」の思想
- 安い時に買い
- 高い時に売り
- 差額で利益を取る
これは投機の発想。
✔ インデックス投資の売却は「取り崩し」の思想
- 老後生活費の補填
- 車の買い替え
- 家電の買い替え
- 教育費
- 緊急費用
使うために売るだけ です。
利確ではなく、キャッシュフローの調整。
これがインデックス投資の売り方です。
過去のデータが示している「売る必要がない理由」
100年以上の米国株データが教えることは以下です。
✔ 20年以上保有すると負ける確率はゼロに近い
長期保有すればするほど、市場のボラティリティ(上下の揺れ)は平均化され、損をする可能性はほぼゼロへ向かいます。
だから途中で利確すれば、長期の成長を捨てるようなものです。
✔ 市場の“ベスト10日”を逃すだけでリターンは激減
有名なデータがあります。
30年間のうち、最も上昇した10日間を逃すだけで、長期リターンは半減する。
利確したり市場から降りたりすると、この“神回”に乗れません。
✔ 下落相場でも売らないことで、平均取得単価が下がる
積み立ては
- 暴落=安く買えるチャンス
- 高騰=資産が伸びる
どちらも正義。
だから利確してキャッシュに変えたりする必要はないのです。
インデックス投資家の「唯一の売り基準」はこれだけ
あなたが売るべきタイミングは、未来でも相場でもニュースでも専門家の予測でもありません。
たった一つ──お金が必要になった瞬間だけ、必要な額を売る。
早期リタイア勢(FIRE層)は、これを「4%ルール」で実践しています。
✔ 1年間に資産の4%だけ売る
- 1億円 → 年400万円売る
- 5000万円 → 年200万円売る
- 3000万円 → 年120万円売る
資産は ほぼ減らずに維持できる ことが研究で示されています。
これは「利確」ではなく資産の取り崩し です。
だから「利確しない人」がもっとも豊かになる
利確を気にしない人ほど、
- 資産が増え
- メンタルが安定し
- 投資の失敗が減り
- 市場の成長をそのまま受け取れます。
大事なのは、「相場を当てにいく投資」ではなく「人生を支えるための投資」をしているということ。
そのためには、利確という概念は邪魔でしかありません。
まとめ:インデックス投資は基本売らない
インデックス投資には、利確という概念が存在しません。
- 売り時を探す必要もなく
- 天井を読む必要もなく
- 専門家の予測も不要
あなたが行うべきはただひとつ。
必要な時に、必要な額だけ売る。
これこそが、インデックス投資の“完成された生き方”です。



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