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資産1億円でも守りに入るな。インフレで死なないための「生涯攻撃型」ポートフォリオ論

心(シン)
心(シン)
執筆者

人生ROI理論提唱者
人生ROI(前進効率) = 前進量 ÷ 投下リソース
・幸せとは前進の効率で決まります。
・前進しても疲弊していたら意味がありません。
・ムダな投下リソースを徹底的に削りましょう。
・前進量にレバレッジをかけましょう。
人生を「気合い」ではなく「設計」で前に進める方法を発信しています。

スペック
・米国株インデックス投資家
 資産:個人8,000万円 / 世帯1億円
・大企業管理職
 年収800万円・定時退社
・FP / 宅建士 / 簿記 ほか資格保有
・妻+子供2人の4人家族
・kindle電子書籍出版中
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「資産1億円」

世間ではこれを「富裕層」と呼び、ゴールの目安にします。

しかし、ここまで登ってきたあなたなら気付いているはずです。

1億円は、一生遊んで暮らせる金額ではない。

「ようやく資本主義の暴力性を味方にできる最低ライン」だと。

ここで守りに入る(現金化や低リスク資産への移行)のは、勝利の方程式を自ら捨てる「敗北主義」です。

インフレ、増税、通貨安。

現代において「守り」とは、座して資産を腐らせる行為と同義です。

1億円は「トロフィー」ではありません。

「弾薬」です。

全弾、市場という戦場に撃ち込み続けなさい。

「守り」に入った瞬間、資産は腐敗を始める

「もう十分稼いだから、減らさないようにしよう」

この思考は、資産を「冷凍保存」できると勘違いしているから生まれます。

資本主義社会に冷凍庫はありません。

あるのは「インフレ」という名の高温多湿な環境だけです。

現金や国債でガチガチに守りを固めている間に、物価は上がり、通貨の価値は希釈されていきます。

1億円を金庫に入れておけば、10年後には購買力ベースで8000万円の価値しかないかもしれない。

守りに入るとは、「緩やかな資産の死(減価)」を受け入れることです。

ここまで右肩上がりの成長にかけて勝ってきたあなたが、なぜ急に「成長の否定」に回るのですか?

アクセルを緩める必要はありません。

ベタ踏みでインフレを振り切りなさい。

1億円持っているからこそ、暴落など「無傷」だ

「フルインベストメントは暴落が怖い」

それは、貯金数百万の貧乏人のセリフです。

1億円の資産を持つあなたにとって、暴落は脅威ではありません。

仮にS&P500が50%の大暴落を起こしたとしましょう。

資産は5,000万円になります。

……で?

何か困りますか?

5,000万円あれば、数年は優雅に暮らせます。

生活が破綻することはありません。

逆に、資産が少ない人ほど、暴落で生活防衛資金が尽きて退場します。

「資産がある=耐久力がある=リスクを取れる」

これが富裕層の最大の強みです。

暴落時に狼狽せず、「バーゲンセールだ」と笑って追加購入できるのは、1億円という「防壁」があるからです。

守るためにリスクを落とすのではなく、「守りが堅いからこそ、最大リスクを取って攻める」のが、正しい戦略です。

資本主義は、君が死ぬまで成長をやめない

あなたが1億円を作れた理由。

それは「世界経済は成長する(株価は上がる)」というルールを信じたからです。

では聞きますが、あなたが1億円持ったからといって、人類は成長を止めますか?

止めません。

Amazonは次の配送システムを作り、NVIDIAは次のAIチップを開発し、人類はより便利な生活を求め続けます。

つまり、資本主義のエンジン(欲望)は止まらない。

それなのに、なぜあなただけがバスから降りるのですか?

降りた瞬間、あなたは「成長の果実を受け取る権利」を失います。

世界が右肩上がりを続けるなら、あなたもその背中に乗り続けるのが筋です。

「足るを知る」などという言葉は、老人ホームに入ってから言えばいい。

まとめ:金は「使う」か「増やす」か。置物は不要だ

お金には2つの役割しかありません。

「今すぐ使って幸福に換える」か、「市場に投じて未来の自由を拡大する」か。

「ただ持っておく」という選択肢は、機会損失の罪です。

1億円は、あなたに「絶対的な自由」を与えてくれます。

嫌な仕事を断る自由。

住む場所を選ぶ自由。

そして、「さらなる富を貪欲に追求する自由」です。

遠慮はいりません。

墓場までフルインベストメントを貫きなさい。

資産額のパラメータがカンスト(上限到達)するまで、このゲームを遊び尽くすのです。

それが、資本主義の勝者としての「礼儀」です。

実践ストーリー

・「トロフィー」を冷凍保存しようとした敗北者

外資系企業を早期退職した健二(53歳)は、ついに金融資産1億円を達成した。

「これで人生のゲームはクリアだ」

彼は証券口座のスクリーンショットを撮り、満足感に浸った。

彼はそれまでの攻撃的な投資スタイルを一変させた。

「もうこれ以上、リスクを取る必要はない。この1億円を死守して、配当と切り崩しで細々と生きていこう」

彼は保有していたS&P500やNASDAQのファンドをすべて売却し、元本保証の国債や、金利の低い定期預金(現金)へと移し替えた。

1億円を「トロフィー」としてショーケースに飾り、鍵をかけたのだ。

しかし、1年後。

社会は激しいインフレに見舞われた。

スーパーの食材は2割上がり、旅行のホテル代は倍になった。

健二の資産額面は「1億円」のままだが、その価値は実質「9,000万円」ほどに目減りしていた。

「使えば減る。でも使わないと生活できない。そして置いておくだけでも価値が下がる」

資産を守ろうとすればするほど、通帳の残高が減っていく恐怖に毎晩うなされるようになった。

彼は気づいた。

自分がしているのは「守り」ではない。

「インフレというガス室の中で、ゆっくりと座して死を待つ行為」だったのだ。

・1億円は「弾薬」だ。全弾、撃ち尽くせ

「敗北主義を捨てろ」

記事を読んだ健二は、自分の弱腰を恥じた。

1億円をゴールだと思った時点で、彼は資本主義のバスから降りていた。

しかし、バス(世界経済)は加速し続けており、降りた人間だけが取り残されていく。

彼は発想を180度転換した。

「1億円は老後の蓄えじゃない。『少々の被弾では死なない』という最強の防具を手に入れたということだ」

もし全額を株式市場に突っ込み、暴落で半値になっても5,000万円残る。

5,000万円あれば、数年は遊んで暮らせる。

つまり、庶民には許されない「ハイリスク・ハイリターン」の領域に、安全圏からエントリーできる権利こそが、1億円の正体だったのだ。

彼は現金を解凍し、再び「弾薬」として装填した。

全世界株式、米国テック株。

守るどころか、現役時代以上にアグレッシブな「フルインベストメント」体制を構築した。

・墓場まで成長し続ける「生涯現役資本家」

数年後、世界的な金融ショックが起きた。

株価は30%暴落。

ニュースでは「投資家の阿鼻叫喚」が報じられた。

しかし、健二はワインを片手に笑っていた。

「30%下がった? だからどうした。まだ7,000万円以上ある。生活には1ミリも影響しない」

狼狽売りする大衆を尻目に、彼はその潤沢な余剰資金で、暴落してバーゲン価格になった優良株を買い増した。

その後、市場は回復し、最高値を更新。

健二の資産は、インフレ率を遥かに上回るスピードで増殖し、気づけば「2億円」の大台が見えていた。

彼はもう、資産の増減に一喜一憂しない。

彼にとってお金は、使って終わる消耗品でも、飾っておくトロフィーでもない。

死ぬその瞬間まで、資本主義というゲームを骨の髄まで楽しみ尽くすための「無限のエネルギー源」となったのだ。

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