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努力が報われない理由は「労働力のインフレ」。社畜が貧しくなる経済学的理由

心(シン)
心(シン)
執筆者

人生ROI理論提唱者
人生ROI(前進効率) = 前進量 ÷ 投下リソース
・幸せとは前進の効率で決まります。
・前進しても疲弊していたら意味がありません。
・ムダな投下リソースを徹底的に削りましょう。
・前進量にレバレッジをかけましょう。
人生を「気合い」ではなく「設計」で前に進める方法を発信しています。

スペック
・米国株インデックス投資家
 資産:個人8,000万円 / 世帯1億円
・大企業管理職
 年収800万円・定時退社
・FP / 宅建士 / 簿記 ほか資格保有
・妻+子供2人の4人家族
・kindle電子書籍出版中
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「これからは個人の時代だ」「自走できる社員になれ」

耳障りのいい言葉ですね。

ですが、翻訳するとこうなります。

「管理職がやるべきマネジメントの手間をお前が負担しろ。ただし給料は上げない」

お気づきでしょうか?

この10年で、現場の労働者に求められるスキルセットは異常なほど肥大化しました。

PCスキル、語学、コミュ力、企画力、メンタル管理……。

昔なら課長クラスがやっていた仕事を、今は平社員が「当たり前」として要求されています。

これを経済学的に「労働力のインフレ」と呼びます。

通貨のインフレがお金の価値を下げるように、労働力のインフレは「あなたの努力の価値」を暴落させているのです。

今回は、汗水垂らして働く善人ほど貧しくなる、この資本主義のバグ(仕様)を徹底的に解剖します。

あなたの努力は「ハイパーインフレ」を起こしている

まず、残酷な現実を直視してください。

あなたは10年前の社員よりも、間違いなく優秀です。

スマホを使いこなし、Slackで即レスし、Zoomで会議し、Excelで複雑な関数を組んでいる。

しかし、給料は10年前の先輩より高いですか?

おそらく、下がっているか、横ばいでしょう。

これが「労働力のインフレ」です。

「100の努力」で評価されていた時代は終わり、今は「150の努力」をして初めて「普通(給料維持)」とみなされる。

IT化や効率化ツールが普及すればするほど、企業は「じゃあもっとできるよね?」と基準を上げます。

あなたはランニングマシンの速度を勝手に上げられているのです。

必死に走って(スキルアップして)いるつもりでも、実際には「現状維持」という名の後退を強いられている。

この構造に気づかず「もっと頑張れば報われる」と信じるのは、穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。

「やりがい」と「成長」は、経営者が発明した“無形報酬”

経営者にとって、最も削減したいコストは何だと思いますか?

人件費です。

しかし、給料を下げれば社員は辞める。

そこで発明されたのが「成長」「やりがい」「自己実現」という名の“架空通貨”です。

「このプロジェクトは君の成長につながる」

「リーダーシップを発揮してほしい」

これらはすべて、「金は払わないが、精神的な満足感で納得しろ」という詐欺的な契約更改です。

あなたが「成長のため」と信じて行った業務改善、マニュアル作成、若手育成。

これらは本来、コンサルタントや管理職に報酬を払ってやらせるべき仕事です。

それをあなたが「善意」と「やる気」で代行してくれたおかげで、会社は莫大なコストカットに成功しました。

その浮いた金はどこへ行くのか?

あなたの給料ではありません。

会社の「内部留保」と「株主への配当」です。

あなたの純粋な向上心は、資本家を太らせるための極上のエサなのです。

優秀な奴隷ほど、資本家にとっての「利回り」が良い

投資の世界には「利回り(ROI)」という言葉があります。

資本家は、労働者をこのROIで見ています。

• A君(言われたことしかしな社員):年収400万で、400万の働き。利益ゼロ。

• B君(当事者意識が高い優秀な社員):年収400万で、1000万分の働き。利益600万。

会社が愛するのは、間違いなくB君です。

しかし、それはB君を「人間として尊敬している」からではありません。

「コスパの良い高配当銘柄」だからです。

B君が頑張って売上を伸ばしても、B君の給料は精々月1万〜2万円上がる程度でしょう。

残りの数百万円の余剰利益は、すべて資本家が吸い上げます。

「労働者が賢くなればなるほど、資本家が自動的に儲かるシステム」

これが現代の搾取構造の正体です。

あなたが必死にPDCAを回して生み出した利益は、会ったこともない株主がハワイで飲むシャンパン代に消えているのです。

「会社への貢献」を「自分の資産」へ横領せよ

では、手を抜いてサボればいいのか?

いいえ、それはあなたの市場価値を下げる愚策です。

やるべきは一つ。

「努力の方向」を、会社のため(PLへの貢献)から、自分のため(BSの強化)に変えることです。

会社に言われてやるのではなく、自分のスキルアップのために会社の仕事を利用する。

• 会社の金で受けた研修知識を、個人のブログやSNSで発信して影響力に変える。

• 会社のプロジェクトで得た人脈を、将来の独立や副業のために裏で繋いでおく。

• 業務効率化で浮いた時間を、次の仕事をもらうためではなく、自分の勉強時間(サボり)に充てる。

これを私は「スキルの横領」と呼んでいます。

会社に「成果」という上納金を納めつつ、裏ではちゃっかりと「自分の市場価値」という資産を積み上げる。

資本家があなたを利用するように、あなたも資本家(会社)のリソースを徹底的に利用し尽くすのです。

まとめ:善人になるな。したたかな共犯者になれ

「頑張っても報われない」と嘆くのは、もう終わりにしましょう。

その涙は、誰も拭ってくれません。

今のルールの中で、馬鹿正直に「会社のために」尽くすのは、自ら進んで搾取されに行く自殺行為です。

労働力のインフレは止まりません。

これからも要求は高くなり続けるでしょう。

だからこそ、マインドセットを変えなさい。

会社は「家族」でも「守ってくれる親」でもない。

あなたの人生を豊かにするための「踏み台」であり「スポンサー」です。

利用される側で終わるか。

システムをハックして利用する側に回るか。

冷徹な計算高さを持った者だけが、この「努力のインフレ地獄」から抜け出せるのです。

実践ストーリー

・ランニングマシンの上のハムスター

「田中くん、このデータの分析、Pythonで自動化できないかな? 君の『成長』のためにも、明日までに頼むよ」

金曜の19時。

課長が笑顔で仕事を放り投げて帰っていった。

僕、田中(32歳)は、独学で習得したプログラミングスキルで、本来なら外部ベンダーに発注するレベルのシステムを構築していた。

10年前の先輩たちは、ExcelのSUM関数が使えるだけで「パソコンの大先生」と呼ばれ、高い給料をもらっていたらしい。

今の僕は、英語も、プログラミングも、動画編集も、メンタルケアもできる。

スペックは先輩たちの3倍だ。

それなのに、給料は横ばい。

手取りはむしろ減っている。

「もっとスキルを磨けば、いつか報われる」

そう信じて、僕はランニングマシンの速度を上げ続けた。

だが、走っても走っても景色(生活水準)は変わらない。

疲れ果てた僕は、深夜のオフィスで気づいてしまった。

「ああ、これは『労働力のインフレ』だ。僕の努力の価値は、通貨のように暴落しているんだ」

・スキルの「横領」計画

翌日、僕は会社の決算発表を見た。

「過去最高益を更新。株主配当を増額」

僕が徹夜で作ったシステムが生み出した利益は、僕の給料にはならず、会ったこともない株主のシャンパン代に消えていた。

「僕は、コスパの良い『高配当銘柄』だったのか」

怒りが湧くと同時に、頭が冷えた。

会社が僕を「投資対象」として利用するなら、僕も会社を徹底的に利用してやる。

僕は「善人」を辞め、したたかな「共犯者」になることを誓った。

その日から、僕は「スキルの横領」を開始した。

まず、業務効率化で作った自動化ツール。

これを会社には「手動でやっています」と報告し続けた。

浮いた毎日2時間の空き時間(リソース)を、会社の仕事ではなく、「自分のための副業(個人開発)」に横領した。

次に、会社の経費で受講した高額なマーケティング研修。

その内容をそのまま、個人のSNSやブログで発信し、自分のフォロワーを増やすネタに転用した。

会社への貢献心?

そんなものはドブに捨てた。

すべては、僕個人のバランスシート(B/S)を肥やすための養分だ。

・スポンサー契約の更新

半年後。

僕は社内で「定時で帰るのに、なぜか成果が出ている謎の社員」になっていた。

自動化ツールが裏で動いているおかげで、ミスはゼロ。

SNSの発信力がつき、業界内での個人の知名度も上がっていた。

「田中くん、最近いい顔してるね。仕事に『やりがい』を感じてくれているようで嬉しいよ」

何も知らない課長が、満足げに声をかけてきた。

僕は「ええ、おかげさまで」と爽やかに微笑んだ。

心の中では舌を出している。

(やりがい? そんな架空通貨はいりません。僕が欲しいのは、この会社のリソースを使って得られる『個人の資産』だけです)

僕の副業収入は、すでに本業の手取りを超えていた。

いつでも辞められる。

でも、まだ辞めない。

ここには使える金(経費)と、実験台(業務)と、人脈があるからだ。

会社はもう、僕を守ってくれる「親」ではない。

僕の人生を豊かにするための「スポンサー」だ。

スポンサーが金を出してくれる限り、僕は「優秀な社員」という役を演じ続ける。

「さて、次はどのリソースを横領しようか」

インフレ地獄から抜け出した僕は、冷徹な計算高さと共に、軽やかにキーボードを叩き始めた。

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