皆さまこんにちは、窓際管理職の城南悠喜です。
「結局、いくらあれば安心なの?」ーー多くの人が資産形成でつまずくポイントは、具体的なゴールがないことです。
- 老後に2000万円?
- FIREに1億円?
- まずは1000万円?
世の中の数字を見れば見るほどわからなくなるのは当然です。
なぜなら、人によって“必要な金額”は全く違うからです。
そこで重要になるのが──ミニマムライフコスト(最低生活費)を基準に逆算することです。
この記事では、あなた自身の生活から「本当に必要な資産額」を導き出し、“安心できるゴール”を明確にしていきます。
「いくらあれば安心か?」の答えは、人によって違う
老後2,000万円問題が話題になりましたが、実はあれは“平均モデル”の話であり、全員に当てはまりません。
大事なのは、他人の数字ではなく、あなたの生活コストがいくらかということ。
生活費が月30万円の人と、月15万円で暮らせる人では、必要なゴールは根本から変わります。
つまり、資産形成には、あなた専用の計算式が必要なのです。
まずは“ミニマムライフコスト”を知ろう
ミニマムライフコストとは、「不満なく、無駄なく暮らせる最低生活費」です。
ケチケチ生活でもなく、贅沢でもない。
ストレスなく生活できるラインです。
例として、以下のように算出します。
- 家賃
- 食費
- 光熱費
- 通信費
- 交通費
- 日用品
- 趣味の最低限
- 保険・サブスク
これらを合計すると、あなたの“生活の土台に必要なお金”が見えます。
ミニマムライフコスト × 12ヶ月 × 25年 が “安心資産” の基準
資産形成の世界では、生活費の25年分が“安心ライン”という考え方があります。
(4%ルールで資産を取り崩す前提)
例えば…あなたのミニマムライフコストが月20万円=年240万円なら、240万円 × 25年 = 6,000万円。
つまり、6,000万円の資産があれば、基本的な生活を維持し続けられるという目安になります。
もちろん投資運用を含めれば、実際にはもっと長期間の生活を支えることも可能です。
“安心できない人”の共通点は、数字ではなく「不確実性」
実は、多くの人が不安になる理由は「お金が足りないから」ではありません。
正しくは──必要な額が明確になっていないからです。
ゴールが見えないと、
・貯めても不安
・投資しても不安
・老後の想像が曖昧
こうなります。
逆に「自分は生活費が○万円だから、資産○○万円あればいい」とわかると、不安は一気に消えます。
数字は、人生の不安を“可視化して消す”道具なのです。
ミニマムライフコストを下げるほど、資産ゴールは近くなる
重要なポイントがあります。
必要資産=生活費 × 25年
なので、生活費を下げるほどゴールも下がります。
例えば──月25万円 → 月18万円に下げるだけで、年間で84万円圧縮でき、必要資産は2,100万円も下がります。
つまり、節約=資産形成の最大のショートカットです。
しかも、ここでいう節約は「我慢する節約」ではなく、「無駄を削るミニマム化」です。
- 高すぎる保険
- 使わないサブスク
- 意味のない交際費
- 無意識の浪費
これらを減らすだけで、あなたのミニマムコストは下がります。
資産形成のゴールを“2段階”で考える
ミニマムライフコストを使うと、「無理のない2段階ゴール」が作れます。
● STEP1:安心のための“ミニマムゴール”
例:生活費18万円 → 必要資産 5,400万円
まずここを目指す。
● STEP2:豊かさのための“ゆとりゴール”
例:生活費25万円 → 必要資産 7,500万円
ここはあくまでプラスα。
このように分けることで、最初から7,000万や1億を目指して疲弊することがなくなります。
“安心ゴール”を突破してから、“豊かさゴール”へ進めばいいのです。
結論:ゴールは人によって違う。だからこそ、自分で設計すべき
✔ 資産形成のゴールは“ミニマムライフコスト”から逆算すべき
✔ 必要資産=年生活費 × 25年(4%ルール)
✔ ゴールが明確になると、不安が消える
✔ ミニマムコストを下げるほど、目標資産は下がる
✔ “安心ゴール”と“ゆとりゴール”の2段階で考える
✔ ほかの人の数字は関係ない。あなたの生活が基準
資産形成は、他人と比較しても意味がありません。
あなたの収入・家族構成・価値観・ライフスタイルは、誰とも同じではないからです。
だからこそ、あなた自身のミニマムライフコストを基準に、あなたの資産ゴールを作ること。
これが、不安に振り回されない生き方につながります。



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